青空ライン~君が居た青春~
皆もおいしいおいしいと言いながら、チョコを食べている。
皆も自然に笑顔が綻んでいる。
……ありがとう、波瑠ちゃん。
僕はいつか波瑠ちゃんに、今日のことでお礼を言えたらいいな、と思いながら、心のなかでお礼を言った。
「チョコも食べたことだしっ!」
「そろそろ行くかー……。」
「そうだな、早く終わらさないと。」
「片付け、大変だしね!」
僕達は勢いよく立ち上がり、レッスン室から出た。
僕達はしるはずがなかった。
これから僕達の運命を狂わす、最悪な出来事が起こるとは誰も知らずに……。