青空ライン~君が居た青春~


「波瑠!!」


私はその声にビクッと反応する。
……その声の主は、りょーちゃんだ。


「俺も一緒にいくから。」


すぐ後ろを振り向くと、りょーちゃんが目の前にいて。


「こんなときぐらい、一人でいくなよ。」


「りょーちゃん……。」


そう言ってりょーちゃんは私の手を握り、ゆーちゃんと彼方くんと當真先輩に、ちょっと行ってくると言った。


「波瑠、行くぞ。」


「う、うん。」


「お母さんの秘書さんが正門で待ってるらしいわよ!」


そう言ってゆーちゃんは携帯をこっちに向ける。
……社長、車を用意してくれたのか。




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