青空ライン~君が居た青春~
「藤宮さんは、今どこにいるんですか?」
「え?……あ、あの部屋に今は居てて、波瑠が来たら話を聞きにいこうと……。」
「いきましょう。」
藤宮さんと、ちゃんと話しなきゃ……。
そうして、私達は川村社長が指差した場所へと向かった。
部屋の中へ入ると、少し冷えていて、重い空気が漂っていた。
「藤宮さん。」
私をずっと睨み付けている藤宮さん。
普段なら私は怖いと思うであろうが、今はそれより話をしなきゃ、という気持ちのほうが大きかった。
「なんで、こんなことしたの……っ。」
私が藤宮さんに喋りかけても、いっこうに口を開かない。
「人として最低っ……!」
私はとうとうそう言ってしまった。
これをいってしまった私は、もう止まらないだろうと直感する。