青空ライン~君が居た青春~

*Ⅱ*意識回復


***

バレンタインデーから4日たった。
昨日から浩輝くんは車イスで学校に来ていて、順調に傷口も少しずつ閉じているらしい。
けれど……まだ優斗くんは意識が戻っていない。
あの日からずっと寝ていない私にも、疲労の色が見えてきている。
でも、私はバレンタインデーの前は学校に来れていなかったのに、三日間、ちゃんとこれている。
今日は4日目の登校だった。


「おはよう……、浩輝くん、祥也くん。」


「あ、波瑠にゃん!おはよう……って大丈夫?!」


「顔、青いぞ?」


私が来るなり、私の心配をしてくれる浩輝くんと祥也くん。
……ほんとは優斗くんの方で精一杯なのに……皆にも迷惑かけてるなぁ……。


「優斗が心配なのはわかるが……波瑠が倒れたら優斗だって心配するんだ、お願いだからちゃんと寝てくれ……。」


「うん……ごめん。」


二人の心配そうな顔を見ていると、ほんとに困らせているんだとわかる。
……はぁ、しっかり寝なきゃ……。




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