青空ライン~君が居た青春~
いきなりのことで私は慌てて、ナースコールを探すのに1分以上かかった。
「波瑠ちゃん、僕、まさか気、失ってた?」
そう言って苦笑いを浮かべる優斗くん。
そんな表情でさえ、私は見れてよかったと思ってしまう。
「うん……4日間ずーっと意識が戻ってなくて……っ、すっごく心配して……っ!」
「4日間?!……心配かけてごめんね、波瑠ちゃん。」
「意識が戻ってよかった……っ」
たまに、私は……もう優斗くんの意識が戻らないんじゃないか、とか縁起のないことを思ってしまったときがあって。
とてつもなく心配だった。
「僕はもう、波瑠ちゃんに守られるほど弱い男じゃないよ?……まだ全然頼りないかも……だけど。僕は波瑠ちゃんを守れるようになりたいから。」
そう言って優しく微笑む優斗くん。
その顔を見て、不覚にもドキッとしてしまう。