青空ライン~君が居た青春~
 
あ……そうだ、優斗くんにまだ言ってなかったんだ、私。


「あ……あのねっ、優斗くん、私……star - meicarのプロデューサーに戻るのっ!」


「え?!」


優斗くんはしばらくぽかーんと目を見開いて、でもやっと状況を把握したようで、あたふたしている。
 

「優斗くんが良ければ、だけど……。」


「やったぁ!……これからよろしくね。」


私が一言加えると、素直に喜んでくれる優斗くん。


「……うん…!」


私は嬉しくて、涙が出そうになったんだ。
出そうになった涙をグッとこらえて、私は鞄を手にとって肩にかける。


「じゃあ……今日は帰るね、また明日。」


「うん、ありがとー。頑張ってね!」


私は意識が回復したばかりなのに手をぶんぶんと手を振っている優斗くんに手を振りかえした。
……早く行かなきゃ、怒られる!
そう思いながら。


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