青空ライン~君が居た青春~
「遊佐も彼女一筋になってから、まじキモい。」
「キモいって……。」
「いや、前もキモかったんだけど。なんかデレデレしてるんだよねーっ、ほんとにきもーい。」
そう言ってりょーちゃんは、嬉しそうに微笑んだ。
……顔と言ってることが真逆なんだけどなーっ。
「でも、いいと思うよ、誰かを愛することって。それで輝くんだから、アイドルは。」
「……そーかもねぇ。」
「……じゃ、波瑠は白菜切って。」
「え?!」
りょーちゃんは冷蔵庫の野菜室から、白菜を取り出した。
……自分の家じゃないんだからさぁ……。
「いいの、勝手にとって。」
「いーのいーの。お腹すいたし。しかも、二人の邪魔はしたくないでしょー。」