青空ライン~君が居た青春~
合格発表って、普通は1ヶ月以上も後じゃないの??
……あっ、そう言えば……私、この学院の編入試験、受けてないようなー……?
どうやって入れたんだ??
私は今更ながら、そんなことを疑問に思った。
「波瑠さん?」
「あ、ううん、なんでもないよ。……お、もうお鍋の下準備できたみたいだよー。」
私はキッチンの方に、目を向けた。
りょーちゃんとゆーちゃんは、こたつの上にカセットコンロに火を点火している。
「手伝おっか!」
「はい!」
私はずっと座っていたソファーから立ち上がり、りょーちゃんから綺麗に切られた野菜やお肉を受け取った。
「すっごく綺麗に切られてるね~。」
「ま、俺は波瑠と違ってA型だし?」
ふん、とりょーちゃんは偉そうに鼻をならした。
「私がO型で悪かったわねー……。」