青空ライン~君が居た青春~
そりゃ、学院規定の衣装でもよかったけど……やっぱり皆になにかお礼をしたかったし、私は徹夜で衣装を作った。
still kingとstar - meicarは、似ているとは言えないユニット同士。
だから、すごいデザインを考えるのは難しかったけど、作りがいがあった。
……でも、私が衣装を作ってきたことは内緒。皆、学院規定の衣装だと思っているんだと思う。
「今日の衣装は……これです!」
私は勢いよくハンガーラックにかかっている、ホコリが被らない布を取った。
「え?」
9人の声が、ぴったりと合った。
皆は新しい衣装を見るなり、なんで?!と言っているように目を丸くしている。
「波瑠ちゃん、忙しかったのに作ったの?!」
「波瑠、もっと自分の体を考えろよ……。」
「いやーん、可愛いわぁ~♪」
「波瑠先輩、ありがとうございます……!」
「波瑠、さすがだな……。」