青空ライン~君が居た青春~


「感想はいいからっ!早く、着替えてきて♪私、まだマネキンにしか着せたことないから、早く皆が来てるところ、見たいんだけど~……。」


私はそう言って、皆に衣装を素早く一人一人に渡していった。
新しい曲、新しい衣装、新しいメンバー。
どれもかも新鮮な物だけれど。
皆の笑顔は変わらないから。

そうして皆は素直にすぐとなりにある更衣室にぞろぞろと入っていった。

きっと今日のステージは、西園寺学院にとって、最高峰のステージになるだろうと私は思った。


「私の大好きなstill kingとstar - meicarが同じステージに立つのを身近に見れるのは、すっごく幸せなことなんだなぁ。」


皆は私の一番星だから。
自分はそのとなりにいる、二番星になりたい。
たとえなにがあったとしても、一番星にはなろうとは思わないから。
だから……皆の隣にずっといたい。

私は最近、そんなことばかり思っていた。
今日この日の幸せをしっかりと噛み締めるように。

だからこそ、今思うんだろう。
私は今……すごく幸せだと。

会議室の窓から見える満開の桜達は、アイドル達の初々しく、それでも一人一人が輝いている姿のようにしっかりと立っていた。


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