青空ライン~君が居た青春~

私は5分ほど歩いて、職員室に着いた。
先生がいっぱいいる職員室も、今は直山先生を除くすべての先生が入学式に出ているはずから、別に怖くはない。
私はいつものテンションで職員室のドアを開けた。

――ガラッ


「失礼しまーす……。」


やっぱり予想通り、直山先生以外の先生は誰も居なかった。
直山先生は物寂しいデスクに座っていて、その横には私の知っている人に似ている後ろ姿があった。
……まさか……心咲?
そう思ったけど、そんなわけがない。
こんな時期に、心咲がこの学院に転校してくるわけないよなぁ。


「お、神里、やっと来たなー。早くこっちこいー。」


「あ……はい。」


私は直山先生に言われ、デスクに近づいた。


「紹介する、お前の仲間だった元holy wayのミサキだ。」


「やっほ、波瑠♪久しぶりだね!」



< 503 / 701 >

この作品をシェア

pagetop