青空ライン~君が居た青春~
「今日、pom flowerのところに行ってみたら?先に、リーダーには言っておくし。」
ring hellは、最近忙しそうだから、やめておいた方がいいよね。
「えっほんと?でも一人で行くの?」
「私、放課後はstill kingとツアーの打ち合わせがあるからどうしても行けなくって。ほんとごめんね。」
「あー、そっか、なら一人で行くよ。」
もうすぐstill kingのツアーを控えている私は、打ち合わせだけは譲れないのだ。
ちょっとずつ、企画も進行している今、私のせいで皆の負担になっては元も子もない。
なにもなかったら、ほんとは心咲のとこについていってあげたかった。
だから、私は随分昔に(夏休みの合宿中だったが)pom flowerを一度だけプロデュースしたことがあるから、そのときの資料を心咲に渡した。
「これ、私がプロデュースした時の資料。あとで、pom flowerの資料も直山先生から貰えると思うから、それも見てみて?」
「うん、ありがとう。」
やっぱり大切な仲間の心咲には、楽しくプロデュースしてほしいから。
私ができることなら、なんでもしたい。