青空ライン~君が居た青春~
「あの先輩って、holy wayの……?!」
「今は西園寺史上一番敏腕プロデューサーって言われてる、この学院の姫らしい!」
「still kingでは女王だろ?」
「トップアイドルのオーラが……!」
「オーラと言えばさっき、holy wayのミサキ……先輩、が歩いてたぞ!」
「マジかよこの学院どうなってんだ?!」
「超綺麗……!」
「顔ちっさ!」
そんな声が四方八方に聞こえてくる私は、どうすることもできず、ただただ顔が赤くなるのを両手で押さえながら走りきった。
「波瑠ってば顔赤いんだけど~。こんなこと、いろんな人に言われ馴れてるでしょ?」
「なっ、馴れるわけないでしょっ!」
りょーちゃんはいつものようにからかってきた。
……ほんと、私がこんなの馴れるわけないのわかってるくせに!