青空ライン~君が居た青春~

そう思っていると、校舎の方から皆が走ってくるのが見えた。


「波瑠ちゃーん♪おはよう!」


「おはよ。」
 

「はよー……♪」


「おっはー☆」


「おはようございます♪」


皆、私の方に手を振って大きな荷物を持っている。


「みんな、おはよー!」


皆はいつも通りの笑顔で。
……きっと、ツアーも練習通り、いい感じに終われるかもな、と思った。

1カ月後。
still kingは、すべての講演を満員にし、ファンからの感想は、いいものばかりだった。
そして、ここからstill kingの時代が始まった。

……けれど。
そんな幸せは、さほど長くはなかったんだ……。


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