青空ライン~君が居た青春~
*Ⅱ*可愛い後輩
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「ふぅ……今日は一段と暑いなぁ……。」
9月初旬。
まだ残る残暑。
汗で汗ばむ服が、とても気持ち悪い季節。
私がこの学院に来てから1年が過ぎ、もう二学期が始まった。
アイドルの皆は……というと、クリスマスライブにむけて、頑張っている。
特に3年生は、自分の進路を決めるのにとても忙しい時期が来ようとしている。
無論、1年生と2年生も、3年生が春から居なくなるユニットもあるため、そのときのために向けて精一杯練習をしている。
……プロデューサーの私達は……というと、今日はなんと、一学期の研修を終えたプロデューサー科コースAの1年生3人が、専属を決められる日なのだ。
……きっと、3人、という言葉に驚いている人もいるかもしれない。
一人は、茉優ちゃん。
二人目は……
「あっ!波瑠せんぱーい!もう発表されたんですよ?!ほんと心配しましたぁ~……。」
少し心配性な茶色のボブの女の子、日野未来ちゃん。
若干アイドルオタクで、2次元も3次元も、アイドルなら全部好きらしい。
千冬くんと千雪くんと柊くんの幼馴染みらしく、とても仲がいいみたい。
「ごめんね、未来ちゃん。未来ちゃんは、どこをプロデュースすることになったの?」