青空ライン~君が居た青春~


「プロデューサーとして、どう思う……?」


「……。どう思う、というより……私はプロデューサーです。メンバーの皆がそれでいいって言うなら、私はなにも言えません。」


ねぇ、りょーちゃん。

りょーちゃんが演出家になりたいって言っていたこと、今でもちゃんと覚えてるよ?

りょーちゃんがどれだけ、今は亡きお父さんのことが大好きか。

演出家という仕事に、どれだけ憧れを抱いているのか。

私が一番、知っているから……。

そんな私が、りょーちゃんの夢を引き留めることなんて出来るはずがない……。

でもね、りょーちゃん。

私はりょーちゃんがいない学院生活なんて、やっていける自信なんてないんだ。 

私は……どうしたら……りょーちゃんのためになるのかな。

やっぱり、りょーちゃんの隣にいることは……一筋縄ではいかないね……。

私はこれから、どうりょーちゃんと接していけばいいのだろうか……?


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