青空ライン~君が居た青春~
「いやいやいや!こんなに顔色悪いのに、プロデュースする馬鹿はいないよ?!」
そう言ってふらふらと立ち上がる私を必死に止めようとする優斗くん。
「私は馬鹿だもん……いこ……優斗くん……。茉優ちゃん、ゆーちゃん、心配かけてごめんね。」
私は何を言っているのか自分でもわからないようなことを口にしている。
……とりあえず、今は体育館に向かわなきゃ……。
「ちょ、波瑠ちゃん……。」
私はふらふらしながら優斗くんの腕をつかんで、教室の外に出る。
そして意識が朦朧としているなかで、私は真っ直ぐに体育館に入る。
「あー!波瑠ちゃん!おはよー!」
「おはよう、波瑠。」
「おはよ。……っておい波瑠?!」
私は限界を越えていた体力のなかで、ずっと歩いていたからか腰が抜けた。
「あ、いや……大丈夫だから、うん……。」
私はなんとか自力で立ち上がった。