青空ライン~君が居た青春~
「波瑠、すごく顔色が悪いが……大丈夫なのか……?今すぐ保健室で休んできた方が……。」
「大丈夫!大丈夫……だから。練習、始めよ?あと20分しかないしっ!」
そう言って私はみんなに笑って見せた。
だいぶ、無茶苦茶な笑顔になってると思うけどね……。
皆はプロデュースするという私の勢いに負けたのか、折れてくれた。
……そしてなんとか20分間プロデュースした私は、最後の力を振り絞って教室に戻ろうとした、その時。
私の意識が、急にプツリ、と切れてしまったんだ。
どこか遠くで、私を呼ぶ声がするだけ。