青空ライン~君が居た青春~
そうして保健室についた僕は、波瑠ちゃんをベッドに寝かせる。
はぁ、なんでこんなときに限って保健室に先生が居ないんだろ……。
波瑠ちゃんはまだ気を失っていて、顔色は朝と同じくすごく悪いが、顔が赤い。
僕は波瑠ちゃんのおでこに手を当ててみる。
……熱っ?!
ね、熱があるのか……。
波瑠ちゃんが熱を出すときって……絶対なにかで悩んでる時なんだよな……。
去年の合宿の時だって、悩んでることがあったらしいし……。
昔でも、やっぱり波瑠ちゃんが熱を出すときはなにかしら悩んでたもんなぁ……。
なにに悩んでるの……波瑠ちゃん。
言ってくれなきゃ、わかんないよ……。
はぁ、なんだかなぁ……。
「波瑠ちゃん……。」
そのあと、僕はずっと空をみていて、いつの間にか二時間が経っていた。
あ……ヤバイ、もうこんな時間?!
僕はどうしたらいいのかあたふたしていると、近くで小さな声が聞こえた。
え……?
波瑠ちゃん……?