青空ライン~君が居た青春~
「に、日本には戻ってこないって……それって……波瑠ちゃんはどうなるの……?!付き合ってるんだよね……?付き合ってるのになんで……。まさかっ、それで波瑠ちゃんは悩んでたの……?!」
「私のことは大丈夫だよ……。それより、still kingが心配で……。」
私が言った言葉は、半分ほんとで、半分嘘。
本当は、自分のこともすごくどうしたらいいのか迷ってる……。
こんなときに強がるなんて、私はバカだなって思うよ?
でもね?
私は優斗くんに、迷惑をできるだけかけたくないから……。
「……波瑠ちゃんの嘘なんて、すぐわかるよ……?ほんとは悩んでるんでしょ……?……お願いだから、一人で抱え込まないでよ……。」
そう言って優斗くんは、私を抱き締めてくれた。
「ゆっ、優斗く……」
「僕は遼くんじゃないからさ……かっこいいことも言えないし、かっこいいこともできない。けど……波瑠ちゃんの異変なら、遼くん以上にわかってるつもりだよ?もっと……僕を頼ってよ……。」
そう言って悲しそうに笑う優斗くん。
……なんで、優斗くんはいつも優しいの……?
私は優斗くんにどれだけ……助けてもらってるんだろう……。