青空ライン~君が居た青春~
そんなことを思っていると、少し派手なお客さんが団体で入ってきた。
「地元の高校生じゃなさそうだね~。」
「うん、多分修学旅行生だろうね。」
男子3人、女子5人。
端からみて、すごく頭の悪そうな団体だ。
こういう団体、嫌いなんだけどなぁ……。
「ねー日向ぁ、なにするぅ~?」
「……別に。早く決めれば?」
女の子達は、日向という男の子に媚っているらしく、声もスッゴい高かった。
でも男の子は、冷たい目で、冷たい言葉をいい放つ。
"日向"、という名前に反応する私。
……でも日向なら、そんな冷たい言い方をしないし……まずここにいるはずがないから。
そう思い、私はその団体から目を背けた。
「なーんか、見ててチカチカする……。」
そう言いながら心咲は不機嫌そうに水を飲む。
「俺、トイレ行ってくる。」
「あー、おけおけ。早く戻ってこいよー。」