青空ライン~君が居た青春~
そうして日向という男の子は、隣にいたもう一人の男の子に声を掛け、トイレの方……所謂、私達がいる席の方へと歩いてくる。
「……っえ。」
「……え?!」
「……?……!なっ!」
男の子が私達の席の間を通りすぎる瞬間、私達の声は重なった。
「な、なんでここに日向がいるのよっ!」
「いや、それは俺が聞きたいんだけど……。」
心咲は驚き、目を見開いているが、私は目の前に日向がいることが、久しぶりすぎて固まった。
holy wayが解散してから、一切連絡を絶っていた私と日向。
まさか、こんなところで再会するなんて、まったく思っていなかった。
「……二人とも、今から時間ある?」
「うん、あるけど……。」
「なら、今から場所移動して話そ。」