青空ライン~君が居た青春~


「え、でも一緒にいてる子達はいいの?」

 
「いーのいーの。」


そう言って日向は、一人で外に出てしまった。


「とりあえず……出よっか。」


「う、うん……。」


……日向は、どうしてあの子達に冷たいんだろう。
私が知っている日向は、どんな子にも優しくて……人懐っこい笑顔を見せていたのに。
それが気になって仕方がなかった。

そうしてカフェから出た私たちは、近くの別のカフェに入った。


「……ふぅ。なんかごめんな、二人でお茶してたところ邪魔して。」


「いや、それはいいんだけどさ……日向はなんでここに?」


「俺は……修学旅行で来てた。心咲と波瑠も?」


……私たちに見せる笑顔は変わらない。
なんで、なんで……?


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