青空ライン~君が居た青春~
――ランニング開始から10分後。
私達holy wayは学院の運動場のトラックで、どのユニットよりも速く走っていた。
――「なぁ、holy wayって今何周目?」
――「さぁ……。軽く15周はしてるだろ。」
――「さすがだな……。」
そんな声が回りから聞こえる。
……そんなにすごいこと?
トラックを10分で15周するのが?
まぁ確かに今日はholy way、張り切ってるけど……。
「波瑠、大丈夫?」
「大丈夫だよー、これくらい余裕♪」
もー、日向は心配し過ぎだよー。
本当、お母さんみたい。
「んじゃ、もっとペースあげよーぜ!」