青空ライン~君が居た青春~
……え?
「さっきからずっと黙ったまんまなんだけどっ!なんか喋ってよー!私だけなんで日向と面倒な話をしなきゃなんないのよっ。」
心咲はわざとらしく怒った。
……私、ずっと黙ったまんまだったの??
……まったく覚えてなくてなんとも言えないんですが……。
「ごめんごめん……。」
私はとりあえず心咲に謝っておく。
「……って!もうホテル集合時間まであとちょっとじゃんっ。」
そう言う心咲の言葉を聞いて、スマホの時計を見る。
……げ。
もうあと集合時間まで30分?!
「……あ~……。日向、また転校する時になったら連絡ちょうだい!じゃあまた三日後ね!!」
「あ……わ、わかった。」
「行くよ!」
「うえっ……ちょっ……!」
私は日向になにも言えないまま、心咲に引っ張られてカフェから出た。
……そしてそのまま、二人でホテルまで走った。