青空ライン~君が居た青春~
「何かあった……っていうか、波瑠ちゃんとstill kingの将来の話をしなきゃなって思ってね……。もう卒業まで、3週間もないもの。」
そう言って、ゆーちゃんは寂しそうに笑う。そんな顔をされたら、私も泣きそうになった。
……でも、なんで私と……?
「え……。そのことを私と話すために、一時間前から集合してたの……?別に……私がいなくたってその話はできるんじゃ……。」
「何いってるの、波瑠ちゃんを入れてstill kingなのよ?波瑠ちゃんと話をしなきゃ、普通はダメじゃない?」
「……っ。」
クリスマスライブのオーディションの時、皆はそう言ってくれたけど……こんなに重要なことでも、私を入れてくれるの?
「波瑠先輩、still kingは6人ですよ?……早く、話をしなきゃならないじゃないですか。」
そう言って、優しく笑う柊くん。
……そんなのっ……。
……いいのかな……私も入って……。
「ほら、早く座って。あと一時間しかないわよ~。あの二人が来る前に、話をつけましょ。」
そう言ってりょーちゃんは私を椅子に座らせる。
……正直、嬉しかった。
こんな時でも、私をstill kingのメンバーだと言ってくれることが。