青空ライン~君が居た青春~
……で、私達プロデューサーは卒業ライブのために、会場の準備をしている。
ちなみに1年生と2年生も、会場の準備に参加している。
……3年生が所属しているユニット以外の1年生と2年生だけどね。
still kingらの1、2年生は、卒業する3年生に向けて、いろいろなプレゼントを用意したり、ライブの準備をしている。
だから……きっと忙しくしてるんだろうな。
「波瑠先輩、ちょっと疲れちゃいましたか?あれだったら、休憩します?」
そう言って未来ちゃんは心配そうに私を見る。
ヤバイ、顔に出ちゃってたかな……。
「あ……ううん、大丈夫だよ。心配かけてごめんね?」
もう、あと1週間……なんて。
信じられないし、信じたくない……。
私はぼーっと舞台の上を見る。
あと1週間で、この舞台で……still kingが最後を迎えるんだ……。
「神里。」
そう呼ばれて、私は誰だろうと後ろを振り返る。
「……?直山先生。どうしたんですか?」
直山先生は、真面目な顔で、私を呼んだ。
……なんだろう?
「ちょっといいか?」
「?はい、いいですけど……。」