青空ライン~君が居た青春~
*Ⅱ*寂しさ
***
3月14日。
今日、りょーちゃん達3年生は、卒業する。
とても快晴で、暖かい日だ。
……私と、りょーちゃんとの関係も……今日で終わりだから……。
「あ、おはようございまーす!」
未来ちゃんは人懐っこい笑顔で、教室の窓からひょこっと顔を出す。
でも、目はすごく腫れていて。
何事もなかったように、私に挨拶をしてくれる未来ちゃん。
「おはよ。茉優ちゃんと麗香ちゃんは?」
「あー、二人なら、なんか体育館で作業してますよ。私は集合係なので、ここで荷物番です。」
「そっか、ならいいや。」
結局、私は未来ちゃんと麗香ちゃんに、ユニットの進路のアドバイスをすることができなかった。
なんて情けない先輩なんだ、と思う。
「……未来ちゃん、千晴先輩達は……卒業後、どうするって言ってた……?」
「千晴先輩達は……続けるみたいです。pom flowerとして。」
そう言って、嬉しそうに微笑む未来ちゃん。
私は、その顔をみてほっとする。