青空ライン~君が居た青春~
*Ⅱ*ドッキリ卒業パーティー
***
卒業ライブが終わり、卒業証書授与も終わり……一般的な卒業式の演目は、すべて終了した。
あのあと、どうやって先輩達を見ていたのかはあまり覚えていない。
……とにかく、だ。
卒業パーティーの準備をしなきゃならないから、早くホールにいかなきゃ。
私は気持ちを入れ換えて、くるっと方向転換した、その時。
「「あーーー!!!」」
廊下の突き当たりから、大きな叫び声が聞こえた。
……だ、誰っ?!
「居た~、波瑠ちゃん♪」
「探したんだぞ~。」
そういいながら、私のもとに走ってくる湊先輩と千晴先輩。
……びっくりした……。
「波瑠ちゃん、今から目隠ししてっ!」
「はいっ?!」
そう言われて、強制的に目隠しをつけられる私。
……な、なにが始まるの……?!