青空ライン~君が居た青春~
「よーし、ついたなっ!波瑠、目隠しとっていいぞ~。」
そう言われて、すぐさま目隠しを取る。
ずっと遮られていた視界が、ぱっと明るくなって思わず目を細める。
……まぶし。
だんだんと私の目は回復してきて、辺りの景色を見渡すと……。
卒業パーティーをするところであるはずのホール……の入口だった。
「よーし、入るぞ!」
そう言って千晴先輩はホールの扉を開ける。
そして、開けると同時に、なにかが破裂する音……クラッカーの音が、あちこちに鳴り響いた。
「へっ……?な、なにが……。」
『波瑠(ちゃん)今までありがとう~!』
そう言って、拍手をする先輩達。
先輩達のなかには、りょーちゃんも居て。
この状況をよくわかっていない私でも、なぜか涙が溢れた。