青空ライン~君が居た青春~
……もう、時間か……。
早くしないと、新幹線に乗り遅れてしまう。
私は、一人になったりょーちゃんに話しかけたー……。
「りょーちゃん。」
「ん?波瑠?」
「私、明日大阪で仕事があるからさ、今日はもう帰るね。」
また、会えるかのように、私はりょーちゃんに淡々と話す。
「えっ。……帰るの?」
私の行動に、それとも私の仕事に驚いたのかはわからないけど、とにかくりょーちゃんは、私にかえられてはだめと言うような顔をしている。
……でも、ごめん、りょーちゃん。
「うん、皆にも伝えといて?……それと、はいっ。手紙。」
「……。あり、がと。」
次から次へと話を進める私に、余程びっくりしているんだろうな。