青空ライン~君が居た青春~
「じゃあ……さよなら、りょーちゃん。」
勝手な私を許してください。
きっと、私達は……どう頑張っても、結ばれない運命なんだって思うよ。
それは、誰のせいでもなくて。
こんなに、大好きなのに。
一緒にいることができないのは、やっぱり辛いよ……。
私は、なにか言いたげなりょーちゃんを背に向けて、ホールから出た。
こんな終わり方、ずっと覚悟してたはずだけど。
どんなにこうなるってわかってても、涙は溢れてくるものなんだね……。
「……っ……りょーちゃんっ……。好きだよっ……ずっと……。」
虚しくもそんな声は、りょーちゃんにも、誰にも届かなくて。
ただ、廊下に響いただけだった。