青空ライン~君が居た青春~
「こんなこというの……勝手かもしれないけどさ……たとえ、もう遼に会えなくても、波瑠はきっと……遼が夢を叶えたら、これでよかったって、心の底から思ってくれると思う……。だから、絶対、夢を叶えてこいよ。」
なんでも、わかってくれる仲間なんて……俺には全然昔はいなかったから。
今でも……少ないけど、それでも一番わかってくれる仲間は、當真だった。
「りょーかい。世界一有名な演出家になってやるよ。」
「おー、それくらいやったれ☆」
そう言って、背中をバンバン叩く當真。
……普通に痛いんだけど。
それでも、こんなことをされるのはもうないんだからと、許してしまう。
「……波瑠をよろしく。」
「まー、女王様を守るのは、俺達の宿命だからなっ☆……木守くんに、言ってこいよっ。」
あと、言わなきゃならないのは……優くんだけだ。