青空ライン~君が居た青春~

*Ⅱ*悲しみの裏側


***


「会議っていっても、ほとんど学校紹介と日程の確認でしたね。」


「そうねぇ、まぁ、だいたい予想はついてたけど。どこもかしこも、伝統のあるアイドル学校だったり、最先端のアイドル学校だったり……すごい学校ばかりよね。」


「ですね。」


会議は三時間近くまでやっていたが、会議という名の自己紹介みたいなものだった。
あと、このイベントに参加するアイドルユニットを確認したり、合同練習はどうするかとか、そんな感じのことを話した。

一応、総合プロデューサーの私は、いろいろ書き込んだり、最終的な予定をアドリブで決めろ!って言われたりして……結構大変だった。
……なにより、視線が怖かったし。
伝統ある男子アイドル育成学校に、まさかの女子のプロデューサーなんて、みたいな感じで。


「今日は男子と女子は別だったけれど……本番は同じステージにたつからねぇ……変なこと、起きなきゃいいけど……。」


川村社長が言う、変なこととは……いろいろ指してると思うけど、このイベントだけではなく……4月からは女子アイドル科も設立されるから、どうなってしまうのか……。
川村社長も、同じことを思ってたみたい。



< 601 / 701 >

この作品をシェア

pagetop