青空ライン~君が居た青春~
「まぁ、褒めてましたよ。」
「なんで過去形?!」
「え、現在進行形ではないので。」
「いろいろ俺にはぐさっとくることを言うよね……波瑠ちゃんって。」
そういいながらいじける湊先輩。
……だってねぇ~?湊先輩って、いじめがいがあるし♪
「うわぁ、今絶対波瑠ちゃん、キャラぶれするようなこと思ったでしょ……。」
私をなにかの怪物を見るような目で私をみる湊先輩。
「波瑠ちゃん、湊をいじめているところ悪いんじゃが……。」
いきなり、瞬先輩は口を開いた。
悲しそうな、寂しそうな顔をしている。
「遼は……いいのか?」
ここに来て、初めて"遼"という名前が出た。
りょーちゃんのことを、3人は知っているはずなのに、きっと、瞬先輩や湊先輩、川村社長は気を使ってくれてたんだろう。
「……っ。」
「この場に居れば……もう、遼の見送りには行けないことになるのであろう?」