青空ライン~君が居た青春~
そう言って、柊くんは真っ直ぐな瞳で私を見た。
……でも、会議が……。
ほんとは、行きたい。
けど、こんなことしたら、きっとりょーちゃんには怒られると思うし……。
なにより……。
「会議のことなら、大丈夫よ!……いってらっしゃい、波瑠。」
私は狼狽えていると、川村社長はウインクをして、私の背中を押した。
「でもっ……。」
「じゃ、よろしくね、遊佐ちゃん♪」
「ええ♪ちゃんと送り届けるわァ♪」
そして結局、なにも抵抗できないまま、ゆーちゃんに腕を捕まれた。
「さ、もう時間はないわぁ、走りましょ♪」
「えっ?!ちょ、、ゆーちゃん?!」
そうして、私は屋上までの階段を一気にかけ上がった。
もしかしたら、もう一度だけ、りょーちゃんに会えるかもしれない……。
そんな希望を抱きながら……。