青空ライン~君が居た青春~

……ゆーちゃんだって、不安なんだ。
どんな時でもなんともないなんて顔をしているゆーちゃんでも、still kingが選んだ道は、真っ暗で、何が起こるかもわからなくて。
ただただ、怖くて不安しか積もらない長いこの道を、自分達が歩くことはできるのかって、思ってるんだろう。

だけど、それを救えるのは、本当に私なんだろうか……?
私はただの、皆の重荷になるだけじゃないの……?
私だって、怖い。
でも、皆の方が、よっぽど怖い道のりが待っているにちがいない……。
そう思うと、だんだんゆーちゃんの方を見れなくなってくる私。
本当に、私だって……わかんないよ……。


「だって、アタシ達は……女王様の隣にいる、王様でしょう?」


ゆーちゃんにそう言われて、ハッと顔をあげる。さっきまで泣いていたゆーちゃんの表情は、穏やかな表情に変わっていた。


「ゆーちゃん……。」


「どんなときであれ、女王様の笑顔を守るのが……王様の務めだ!……って、當真ちゃんが言ってたから。……だからね、波瑠ちゃんお願い、今日だけは……王様とか、そういうの関係なく……友人として、泣いてもいいかしら……?」




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