青空ライン~君が居た青春~
*Ⅱ*サヨナラという言葉は《Ⅱend》
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グオオォォォォォォ……
空を見上げると、一ヶ所からすごい威力と音で、飛び立って行く飛行機たち。
颯爽とヘリからおりた私たちは、ヘリポートからりょーちゃんがいる場所へ、一気に走った。
あと、もうちょっとで……!
息は上がっているのを気にせず、瞬時に案内看板を見る。
今の時刻は1時。
柊くんによると、フライトの時刻は1時半で、15分前には飛行機にのらなきゃ行けないらしい。
だから、どんなに急いでも……りょーちゃんと話せるのは、10分だけ。
けれど、一分一秒でも長く、りょーちゃんと最後に話したいから。
「波瑠ちゃん!あのエスカレーターで降りたら、すぐそこにりょーちゃんと當真ちゃんと彼方ちゃんがいるわ!あともうちょっとよ!」
「うん!」
そう返事すると、柊くんは私の腕を掴んで、にこっと笑った。
「心配しなくても、皆、居ますから。……だから、伝えたいこと全部、遼先輩に言ってくださいね?」
「……ありがとうっ。」
もう、一人じゃないんだって、ようやくわかった。
りょーちゃんに会えなくても。
大好きなstill kingが、いるから……。