青空ライン~君が居た青春~
皆も無茶してるんだなぁって、その声でわかる。
……辛くて、寂しいけど、でもりょーちゃんのためを思えば、ここで笑顔になるしかないと。
たとえ、作り笑いでも。
「……っ……。ありがとな。」
りょーちゃんは、涙を拭って笑顔で笑った。それは、作り笑いでもなく、本当に笑っていた。
「じゃ……行ってきます。」
変わりない、微笑むと目尻が少し下がる、かっこよくて、可愛い笑顔。
……そんな笑顔が大好きだよ、りょーちゃん。
笑顔だけじゃない。
りょーちゃんっていう人すべてが、大好きで、たまらない……。
貴方の隣にいることは、もうないけれど。
せめて、貴方が大好きな、still kingの隣に、居させてください……。
私は、ただただ小さくなっていくりょーちゃんの背中を、見えなくなるまで見続けた。
「……行っちゃったな……。」
「そうねぇ……。」
そんな会話が、後ろから聞こえるけど、私はなんとも思わなかった。
そしてやっと、泣けたんだ……。
「……っりょーちゃんっ……!」
ただひたすら、貴方の名前を呼びながら。
貴方のおかげで、私は幸せでした。