青空ライン~君が居た青春~

「波瑠と遊佐に……西園寺学院のアイドルのみの部所をつくってほしいのよ。」


部所ってことは……社員の部所を入れ換えなきゃいけないのか。


「部所ですか。……わかりました、やってみます。」


「ほんと?!……ありがとう。」


「いえ、私もこの会社の幹部なので。これくらい、こなさなきゃ……駄目じゃないですか。」


「ふふ、波瑠は律儀ねぇ?……でも昔から変わってないか。」


そう言って川村社長は懐かしそうに微笑む。


「はい。……ゆーちゃんとも近いうちに相談してみます。」


「そう、ありがとう!」


そう言って、川村社長は出ていった。
ゆーちゃん、自販機の前で迷ってたって言ってたけど、それにしても遅いなぁ。

ゆーちゃんと私は、同じ仕事場で仕事をする部屋も一緒。
なぜか高校よりも仲がよくなった私達は、呼び方も変わってきて……ゆーちゃんは私のことを波瑠、と呼び捨てで呼んでくれるようになった。
だから、本当にお姉ちゃんのように相談相手になってもらったり自分が相談にのってあげたりって感じなんだけど。



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