青空ライン~君が居た青春~
いっこうにゆーちゃんは茉優ちゃんにプロポーズする気配がない。
ゆーちゃんはゆーちゃんでアイドル、モデル、事務所の社員として忙しそうにしているけど、茉優ちゃんは今でもアイドルのプロデューサーを続けていて、忙しそうにしているし、なにせこの事務所の雇いプロデューサー。
大変に決まっている。
二人とも、仲は昔以上にいいのになぁ。
確かに、まだゆーちゃんは22歳で、若いから……結婚するっていう歳でもないのかも知れないけど……。
茉優ちゃんは、ゆーちゃんにプロポーズをしてほしいんじゃないのかなぁ?
まぁ、他人のことにあまり突っ込むのはよくないし、それ以上はなにも言えないけど。
……私も、人のことをやいやい言える訳じゃないしね……。
考えても仕方ないよね……。
「よし、もう、帰るかぁ……。」
あまり残業しても、いい仕事はできないし。
明日もプロデューサーとして朝早いし……帰ろっと。
私はデスクの上に散らばったプリントをまとめて、仕事場から出た。