青空ライン~君が居た青春~
「……神里波瑠……?……偽名?」
偽名?!
んなわけあるかぁぁぁぁぁ!!!
「そんなわけないですよ?本名です。」
「波瑠、覚えてねぇの?」
いきなり私のしたの名前を呼び捨てで呼ぶ凌さん。
なんで?!
「え?」
「俺、波瑠にずーっとりょーちゃんって言われてたんだけど。」
え?
……りょーちゃん?
…………あのりょーちゃん?
………………私の初恋のりょーちゃん?
「………………嘘?!あの無愛想で優しい売れっ子モデルのりょーちゃん?!」
「そうだけど。て無愛想と優しいって反対の言葉だろ。」
そんなことを言うりょーちゃん。
そんなりょーちゃんでも、今の私は、とても愛しくて。
ただりょーちゃんのことが、会いたかったという気持ちが瞬時に押し寄せた。
「ううっ……嘘ぉぉ……。りょーちゃん……!!会いたかったよぉぉぉ……!」
なんで……ここにいるのっ……!
もう会えないかと思ってたのに……。
私は必死に涙を堪えた。
でも、とまってはくれない。