青空ライン~君が居た青春~
「い、今波瑠にゃんが誰かと修羅場なんだけど……。」
「「「修羅場ぁ?!」」」
あまりにも波瑠ちゃんのキャラではなさそうな単語が出てきたから、驚きのあまり僕達3人は目を丸くしていた。
……でも確かになんか争ってそうな声は聞こえるけど……。
「あれ?……star - meicarじゃん。スタジオ入らないの?」
「あ……心咲ちゃん。」
高校でもいろいろ話したりしていたけど、今ではstar - meicarの代理プロデューサーまでやってくれている、関わりの多い心咲ちゃんがいろんな書類を持ちながら僕らの元へ駆け寄った。
「今さ、なんか波瑠にゃんが誰かと修羅場っぽいんだけど……。」
少し不安げに、浩輝くんは心咲ちゃんに助けを求めた。
「あー。それ多分修羅場じゃないから。入りにくいなら、私が先に入ってあげる。」