青空ライン~君が居た青春~


「すごいね?!」


「んーそうかな?」


そう言いながら、波瑠ちゃんは思い出したように少し大きめの鞄から書類を出していた。


「そういえばね、皆に相談なんだけど……海外、行かない?」


その言葉を聞いた僕達は、どういったらいいのかわからず固まっていた。


「海外?!アメリカ?!」


「残念。……フランスなんだけど、合同の写真集を撮ろうっていう感じ。」


「合同……ということはどこかのユニットと一緒にということか?」


「そう。……still kingと、ね。」


波瑠ちゃんは困ったように笑っていて、心のうちは僕にはわからない。
……けど……やっぱり僕らの前で、still kingの話題をあまりだしたくないのだろうな。

波瑠ちゃんは……本当はどう思ってるんだろう……。
僕はそれが、すごく気になって仕方がなかったんだ。

< 647 / 701 >

この作品をシェア

pagetop