青空ライン~君が居た青春~
たかが幼い子供の約束事。
まぁ言ってみれば、明日も遊ぼう!なんて言ってるようなもんだ。
それでも。
あの日りょーちゃんが決めてくれた事を、私も優斗くんも、覚えてたんだよ。
きっと、りょーちゃんも覚えてるはずだよね……?
ねぇ、りょーちゃん。
会えなくてもいいから。
今、貴方はどこにいますか?
誰と幸せになっているんですか?
教えてほしいよ。
5年たった今でも、貴方が忘れられなくて。
私はどうするのが正解なんだろう?
教えてよ、りょーちゃん。
「……波瑠ちゃん、僕はあの日からずっと想いは……変わってないよ?」
私は、優斗くんの問いにどう答えればいいの?
……なにも、わからない。
「ずっと、波瑠ちゃんが好き。……波瑠ちゃんが遼くんを一途に思ってた時も、付き合ってたときも、卒業してからも。ずっと、想ってた。」
そんなに、寂しそうに笑わないでほしい。
……優斗くんには、笑顔が一番似合うのに。
どんなときでも、私の側に居てくれたのは……優斗くんだった。
「何度も諦めようと思ったよ……。でも、波瑠ちゃんが苦しいとき……側にいてあげれるのは、僕しかいないって。そう思ったら……諦められるわけなかったから。」