青空ライン~君が居た青春~
前に進むということは
***
「ん……っ……。」
「あらっ!やっと起きたわ~♪」
「波瑠先輩っ!ご無事で何よりです……っ。」
私は目を覚ますと、なぜか病院のような場所にいて……。
そしてゆーちゃんと柊くんはベッドの横の椅子に座っていて、柊くんはなぜか泣いていた。
「えーっと?」
「あら、覚えてないの?優斗くんと撮影場所に行ったときにりょーちゃんと会ったんでしょ?波瑠ってば、そこで倒れたらしいのよ?」
「はぁ?!……私、倒れた??」
「ふふ、大丈夫そうならいいわァ♪……柊ちゃんが泣いてるのは、波瑠の心配とりょーちゃんに再会したことが混ざってるのよ~。」
「あ……そっか。りょーちゃんが居たのは夢じゃないのか。」
「あたしも夢じゃないのかって、思ったけどねぇ……。やっぱり、あれはりょーちゃんなのよ。」
そういうゆーちゃんは、すごく嬉しそうだった。
……ゆーちゃんも寂しかったんだね。