青空ライン~君が居た青春~
建物から出て少し歩くと、優斗くんが言っていた近くのカフェがあった。
こじゃれた新しいカフェで、最近オープンして大人気……って編集長が言ってたっけ。
ふとテラス席をみると、そこにはりょーちゃんと優斗くんが座っていた。
……あ、いた。
「優斗くん、りょーちゃん、遅くなってごめんね。」
「……あ、波瑠ちゃん……ありがと、来てくれて。」
「ううん……。」
妙に重い空気が漂う。
……そりゃ、そうだよね。
「波瑠、ごめん。」
りょーちゃんが私に言った第一声は、ごめん、だった。
なんで?
なんでりょーちゃんが謝るの?