青空ライン~君が居た青春~

そしてある日、"波瑠ちゃんは笑わないクールなポーズが一番似合うね"って言われた。

……その日から、私は笑わないことを徹底された。
雑誌の撮影や、インタビュー。そしてテレビ番組出演などすべて全部。

"笑ったら売れ行きが下がるから……"のそれだけで。


そしてだんだん、笑わなくなって。

いやになって。

りょーちゃんもいなくて。

私は自暴自棄になって。


……結局、モデルをやめてしまった。


そのときのことを考えると、また泣けてきて。
どうしようもなく、泣いた。


「もう俺がいるんだから泣くなよ……。」


そう言って、りょーちゃんは私を抱き締めてくれた。
 

「ううっっ……うわぁーん……!!りょーちゃんっっ……!」

 



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