青空ライン~君が居た青春~
別れ
***
僕達は病院に着くと、遊佐くんがロビーのところで待ってていてくれた。
「……皆、忙しいのにごめんなさいね?病院に来てもらって。」
そう言いながらか細く笑った遊佐くんは、一滴だけ涙をこぼした。
「……最後までりょーちゃんは意地っ張りで頑固だった……、昔と同じで……。」
その言葉を聞いた瞬間……一気に全身の力が抜けた。
「最後……って。」
「……お願い、察して?」
遊佐くんはきっと、家族のように大事な遼くんを亡くなった、なんて言いたくないんだろう。
ずっと、押し黙っている。
「最後ね……、メールを送る直前、りょーちゃんが目を覚まして……言ったのよ……、波瑠をここに呼ぶって。……でも、りょーちゃんは……それは絶対に止めて、って言われたから。最終、star - meicarの皆に決めてもらおうと思ってメールを送ったのよ……。」