青空ライン~君が居た青春~
……私は、ずっと自分に嘘をついていたんじゃないのかな。
──ガチャ…バタン
「……えっと……スタジオがかわったらしくて、僕そっちに行かなきゃなんだけど……さすがに波瑠ちゃんはこんな状態だから、ここで休んでていいよ?」
そう言いながらスタジオに向かおうと再びドアを開けようとする優斗くんに、私は抱きついた。
「行かないで……優斗くん……。」
いきなり抱きついた私に戸惑いが隠せないようで、優斗くんはすごく慌てていた。
「私……やっぱり優斗くんがいなきゃ……きっとなにも出来ないんだよ……。優斗くんがいなきゃ嫌だよ……。優斗くんがいなきゃ……生きていけないよ……。……私、優斗くんが好き。」
私の言葉をちゃんと理解してくれた(?)優斗くんはぽかーんとしている。
「へっ……?う、そ……でしょ?」
「嘘でこんなこと言わないもん……っ。」
「そ、そうだよね……あはは……。」